
「アリ」という名前がついているので、何の疑問も抱かずに蟻だと思っている方も多いでしょう。ところが、動物学上の分類では、ゴキブリやカマキリの仲間なのだそう。同じような姿形をしていますが、本質的に蟻とはまったく違うということですね。
外に出てくるシロアリは、羽がついている「はあり」だけです。普通の蟻にも「はあり」はいます。では、シロアリと蟻、それぞれの「はあり」を見分ける方法はあるのでしょうか?それぞれ左右対称に羽を2組(4枚)持っていますが、シロアリのはありはこの4枚がほぼ同じ大きさをしており、一方の蟻は前後で大きさが違うのが特徴です。「あれはシロアリ?ただの蟻?」と判断に迷ったときは、羽の大きさをチェックするといいでしょう。
シロアリは、地球上に1900種類以上いると言われています。熱帯や亜熱帯に広く分布していて、南の地域ほど種類も被害も多いんだそうです。とはいえ、環境に順応するのが得意な生き物らしく、少しずつ北上してきているのが事実。1年の平均気温が10度以上のところなら生存が可能だとか。現在、まだ生息が確認されていない北海道北部にも、いずれは姿を現すかもしれません。
日本に生息するシロアリは、10種類ほど。沖縄にはそのうち9種類が生息していると言われ、主にヤマトシロアリ(以下シロアリ省略)、イエ、ダイコク、アメリカカンザイ、サツマ、カタンなどが挙げられます。私たちの家や建築物に被害を及ぼすのは、前者4種類。
ヤマトシロアリは北海道北部をのぞいた日本全土に、イエシロアリは千葉県以南の太平洋沿岸に、ダイコクシロアリは奄美大島以南にそれぞれ生息しています。アメリカカンザイシロアリは家具などと一緒に日本に上陸、いまや列島全土を支配しているのだそう。